読書」カテゴリーアーカイブ

「謎のギャラリー -謎の部屋-」読了

北村薫編の「謎のギャラリー -謎の部屋-」を終わりました。

“編”で分かるように、これは短編集です。全体としての感想は良かった、
のですが、読んでも分からない作品もありました。
「大人の絵本」や、「どなた?」などは、理由も結末も意味がわからないのですが、
不思議とうことで、”謎”なのでしょう。

今回一通り通したので、あとは気になったのを再読するような形が良さそうです。

自分では買わないような内容のものまで、簡単に読めるのはいいことです。
視野を広げられそう。

短編の感想も色々あるのですが、とりあえず、読んでて勝手に思ったこと。
解説代わりに収録されている、北村薫と,宮部みゆきの対談。
これを読んだときになんとなくこの二人の感じ方は、違うんだろうな、と思ってしまいました。
なんとなく、話がかみ合っていないように感じられたので。

真実は、わかりませんが…ちょっと気になりました。

「クラインの壷」終わり

「クラインの壷」読み終わりました。
物語の中心にあるのが、開発中の仮想現実ゲーム機ということで、
トリックは見当ついてしまうのですが、それでも面白いと感じられました。
とくにラスト、現実かどうかはっきりしない読後感が良いです。

ただ、なにか似たようなの読んだことあるような…
と考えたら分かりました。「クリスクロス」です。
こちらも仮想ゲーム機が主軸でラストも似たような感じです。
話の内容はだいぶ違いますから、いいのかな。
こちらも面白かったです。

あとは、現実が危ういという点では「パラレルワールドラブストーリー」も
そうかもしれません。私はこれはあまり好きではないです。

「野球の国」読み終わり

なんとなく、買ってきましたが結構良かったです。
野球の地方巡業を追いかけてお出かけし、
野球と映画とマッサージをする旅行記。

普通の日記みたいで、一般の小説とは違う感覚で読めました。
連載時であれば、もっと楽しかったのかもしれないです。

「風の歌を聴け」読了

先日買ってきたうちの一冊、「風の歌を聴け」を読み終わった。
読み始める前は、村上龍の不思議ワールドが展開されて
さっぱり分からないのではないかと思っていたが、そんなことは全然無かった。

普通に日常が続いて、エピローグで終わる。人生の一部だけを覗かせて貰ったような
小説でした。何もおきずに、会話が続いていくということで、読んでて保坂一志を思い出した。

深い内容は、きっと読み取れていないと思うのだけれど、それでも面白かったかなと思います。

本を買ってきた。

近所の本屋へ行って、文庫本を買ってきました。
全然分からないのでは、という考えから敬遠していた村上龍の本を買ってきました。
何でそう思い込んでいるのかは、思い出せないのですが、
読んでみれば、本当かどうか分かるでしょう。
計、文庫4冊。

それと、HGUCのガンダムも買いました。1000円なり。
不器用な兄の代わりに、弟が一所懸命作ってくれてます。出来上がりが楽しみ。

「月に繭 地には果実 下巻」読了

小説版「∀ガンダム」終わりです。

∀ガンダムのようなVガンダムでした。
下巻に入ってからは、かなりオリジナル色も強くなり、
アニメ版とはキャラクターのたどる道も異なってきます。
アニメの、みんな基本的に善人だった世界にくらべると、ちょっと受け入れがたいです。
とくに、キエルさんの違いがちょっと…

細かい設定などが描写されていた点は、良かったと思いますが、
話が原作とはどんどんずれていってしまったのが、がっかりです。

もうひとつ、チラッとですが作者は自分の世界観の小道具を小説に持ち込んできています。
別の世界観が完成している中で、自分の世界観を持ち込んでくるのは、
どうかなと思いました。”自分が書いたんだぞ。”とマーキングしているみたいで嫌です。

「月に繭 地には果実 中巻」読了

「∀ガンダム」の真ん中辺りです。
なんだか、アニメとは話がだんだんずれてきました。
かなり牧歌的だったアニメ版と違い、がんがん人が死んでいきます。
キャラクタもエピソードも削られていますし、微妙にキャラクタの性格も違ってきているかなと。
メインストーリーの部分は、押さえるところは押さえてあるようです。
が、だんだん嫌になってきたなぁ。面白いんだけど。

解説は富野御大の上巻に比べると、中巻の解説はわけわかりません。

「月に繭 地には果実 上巻」読了

以前新書(ノベルスかも?)で出ていた「∀ガンダム」の文庫版。
タイトルが変わっていて、上中下の三分冊になっています。

とりあえず、上巻を読んだ感じではキャラクタの立ち位置や
小説には登場しないキャラクタがいつつも、小説版「∀ガンダム」でした。
アニメのほうは、結構好きなので、続きもこんなのだといいなーと。

ただ、巻末の富野御大の解説を読むと中巻、下巻がどうなるのかちょっと不安に…

「亡国のイージス 下巻」読了

「亡国のイージス 下巻」福井 晴敏 読了

上下巻で終了、面白かったです。
終盤へ向けて緊張感が高まり、攻守での知恵比べがあり、
登場人物の思いがぶつかり合います。
単純にエンタテイメントとして、満足でした。

亡国日本とその国民のアイデンティティを問うような内容でもありますが、
各個人の力と、いざというときの団結力を信じられるような結末でよかったです。

「亡国のイージス 上」読了

「亡国のイージス 上」福井 晴敏 読了

読み終わり、といってもまだ半分ですが。
この上巻は物語が大きく動き出したところで、終わっています。
7割ぐらいは人物とその関係の描写が多く、後半へ向けてのタメとなっています。
一般人にはなじみの薄い、海上自衛隊の日常や、兵器描写などがあり徐々に物語に入りこめます。
後半以降話が動き出しますが、誰が真実なのか惑わせる(自分が不注意なだけか?)ような描写と
細かな戦闘描写で、一気に読めました。

下巻を読むのも、「終戦のローレライ」を読むのも楽しみです。