「チョコレートゲーム」 岡嶋二人 著
分類は、ミステリになるのだと思います。
しかし自分は、息子の無実を信じて頑張る父親の物語だと思います。
事件がおきるまでは、何も話し合えていなかった分を取り戻すように
父親は頑張ります。
真実にたどり着いたときに、取り戻せたものがあったのか。
謎解きよりも、そちらの気持に感情移入して読んでしまいました。
「チョコレートゲーム」 岡嶋二人 著
分類は、ミステリになるのだと思います。
しかし自分は、息子の無実を信じて頑張る父親の物語だと思います。
事件がおきるまでは、何も話し合えていなかった分を取り戻すように
父親は頑張ります。
真実にたどり着いたときに、取り戻せたものがあったのか。
謎解きよりも、そちらの気持に感情移入して読んでしまいました。
庭のもみじが赤くなりました。
他人が何を考えているのかは、覗き見ることが出来ません。
似たような遺伝子で、似たように育った兄弟でも、想像がつくだけで共有できない。
つまり、他人の人生を共有することは出来ないわけです。
だからこそ、人は物語を読み、灯りのついた窓に、色々な事情、色々な思いを想像するのでしょう。
情報機器の発達で、送受信量が増えていく今、その壁はどこまで薄くなるのでしょうか?
「マークスの山」 高村薫 著
読み終わりました。
話の骨子としては、連続殺人犯とそれを追う警察との物語です。
しかし、沢山の登場人物が自分の立場で出来ること、出来ないことを
考えている様は、組織(社会的立場)と人とをあらわしているように感じます。
何度かに分断して読んでいたので、はっきりしないところも多々あります。
もっと、読み取れてないものが沢山あるように感じます。再読が必要です。
でも、いい本でした。
冬の寒さを感じ始めたら、こんなものを見つけました。
写真は汚いですが、実際には点滅していてなかなか綺麗です。
年末の雰囲気って大好き。
「十角館の殺人」 綾辻行人 著
どこかで、薦められたので読んで見ました。
あんまりミステリは読まないので新鮮。
自分なりに注意しながら読んでは見たものの
全然分かりませんでした。
内容は、事件がおきている島編と本土編で
一部交互になっているのですが、島の中では
登場人物の本名はまったく示されず、
ミステリ作家からとったニックネームでのみで
物語が進みます。
人物の背景なんかはあまり描写されないので
殺人が起きても、あんまり衝撃的でない気が。
謎解きの部分を読むと、うまいこと考えてあるなと思います。
が、パズルを解いておしまい、という感じがしました。
自分以外の人生、という考え方で小説を読んでいる身としては、
あまり、面白くなかった。
帰り道で信号待ちをしていたら、ピューっと風が吹いてきました。
冷たくて、冬を感じさせてくれます。いつの間にか11月なんですね。
「見張り塔からずっと」重松清 著
3つの短編です。
どれも、人が傷つくようで気持がいい話ではありません。
どうしようもない、若しくははそれなりの理由があって発生した
他人へ対しての嫌がらせ、悪意の話かなと思います。
逆にこの本のように自分が追い詰められたときに、
他人を傷つけずに済むか。と問われているような気もします。
そういう意味で、読んでて痛い本でした。
1つ目のマンションの転入者へのいじめの話は、特に。
あとがきにありますが、表題作はありません。
見張り塔から見ていた、世界の出来事。
という意味なんだろうと、思います。