「見張り塔からずっと」重松清 著
3つの短編です。
どれも、人が傷つくようで気持がいい話ではありません。
どうしようもない、若しくははそれなりの理由があって発生した
他人へ対しての嫌がらせ、悪意の話かなと思います。
逆にこの本のように自分が追い詰められたときに、
他人を傷つけずに済むか。と問われているような気もします。
そういう意味で、読んでて痛い本でした。
1つ目のマンションの転入者へのいじめの話は、特に。
あとがきにありますが、表題作はありません。
見張り塔から見ていた、世界の出来事。
という意味なんだろうと、思います。