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「彼女はたぶん魔法を使う」 樋口有介

「彼女はたぶん魔法を使う」 樋口有介

創元推理文庫ってことで、一応ミステリ。
元刑事で、私立探偵の柚木草平が、被害者の姉の依頼で女子大生ひき逃げ事件を
調査します。最初はせりふがかっこつけすぎだよ、と気になりましたが、
読んでいくうちにそんなでもなくなります。謎解き自体はそんなに主ではなくて
調査で見えてくる人間関係の物語が本編なのかなと思います。

見せるものがひとつに絞られていないように感じ、ちょっとぼやけているかなとも思いましたが
続きが気になるので、まぁまぁ面白かったのだと思います。
主人公は38歳。おじさんの青春小説といったところでしょうか。