月別アーカイブ: 2006年5月

「街の灯」 北村薫

「街の灯」 北村薫

 北村薫のミステリです。
「円紫さんと私」、「覆面作家」、のような、探偵役とワトソン役に近いものです。
ただし、時代は昭和7年と大分昔。そのせいで、日常を描いていても今の自分たちからすると
日常ではなく、読みやすい時代小説(もしくは、歴史漫画か?)のような印象です。

どうしても、思い入れの強い「円紫さんとわたし」に比べるてしまうけれど、
似ているようで、比較対照ではないような少し違った印象も受けました。

それでも、情景の描写はいつもながらで、さりげなくきれいでした。

「機長からアナウンス」 内田幹樹

「機長からアナウンス」 内田幹樹

床屋と、病院の待ち時間で読み終わり。

機長として、航空の世界の裏側を教えてくれるエッセイ。
日常と、あまりに違うせいかかなり楽しく読めました。
文章がうまいからってのも大きいと思います。

内容は、多岐にわたっていて、パイロットの日常から、
乗ってきた飛行機の変遷までいろいろです。

世界中にいけて、いいなと思いますが、
なかなかしんどい仕事のようです。

なかなか楽しいのでおすすめ。

「絶対音感」 最相 葉月

「絶対音感」 最相 葉月

新書版が発売された当時は、ブームになった本。
いつのまにか文庫になっていたのを見つけたので読んで見ました。

絶対音感とは何か、ということを求めて取材した結果のノンフィクションです。
絶対音感を持っている人への取材を通して、持っている人の世界にちかづいていきます。

絶対音感の利点、つけ方、陰の面などに取材で迫って行きます。
普段は見えにくい音楽の世界が見えてきます。

絶対音感に関してはもちろん興味深い内容だったのですが、
個人的には、音楽の常識的(と思われる)内容が説明されていることが
自分の音楽の知らなさに光を当ててくれたようで、良かったです。

知らない世界を開くということで、結構面白い一冊です。

「カンバセイション・ピース」保坂 和志

「カンバセイション・ピース」保坂 和志

保坂和志の本なので、文庫になってすぐ買いに行ったのだけれど、
読み終えるまでは、かなり時間がかかってしまった。

「プレーンソング」に、もっと考えることを付加したような小説であり、
じっくりじっくり読んでいたからである。

自分としては前と同様、事件は何もおきないけれど
みんながそれぞれ、暮らしていて考えて日常が過ぎていく。
「プレーンソング」や「季節の記憶」と同様かなと感じました。

が、解説によると、
「プレーンソング」→「季節の記憶」→「カンバセーション・ピース」と
どんどんすごくなっているとのことです。気がつかないので、読み込みが足りないようです。

それと、解説からもう一点気がついたことが。
今まで、保坂 和志の小説は、何もおきないけれど、なんとなく好き。
という認識で、何が好きなのかがわからなかったのですが、
解説にそのことについて答えがありました。
それは、何かを「どのように」書いてあるかということであり、
小説で描写されている「場」、自体のことだということです。

たしかに、映画のような雰囲気を感じてました。

わからないながらも、満足!

屋根修理

父親が屋根修理をするというので、お手伝いです。
2階の窓からでて、はしごをを掛けてめざせてっぺん。
眺めがとってもいい
バリバリ上がって、せっせと直してるのはさすが。

ADSLモデム返却

郵便局へGO
レンタルしていたADSLモデムを返却しました。
NTTから、着払いで送れる封筒とゆうパックの伝票が送付されてきました。

レンタル終了から7日以内に返却してください、って書いてありましたが、
このキットが届いた時点で過ぎてます。