日別アーカイブ: 2005/10/12 水曜日

「ブルースカイ」 桜庭一樹

「ブルースカイ」 桜庭一樹

真っ青な表紙と、タイトルで買ってしまいました。
帯の文字を持ってちゃんと見ておけば、読後感も違ったのですが。

最後の1日で世界を駆け抜けた、少女のお話?でいいのかな。
中世の魔女狩りの嵐が吹き荒れるドイツ、ちょっと未来のシンガポール
それぞれに、影響を与えて通り過ぎていきます。それぞれに、ちょっとは救われたのかな。
最後の1日は、さわやかで悲しいラストです。

失うものがある物語は、読後に考えてしまいます。

ところで、ここに出てきた世界(特にドイツ)は、まだ謎が残ってるような気がしますが、
これで終わりなのかな。シンガポールの世界の中のゴシックの世界は、ドイツとはべつ(なはず。)でいいのかな。

など、ちょっと?な部分があります。本にかかれていない世界の外があるってことなんでしょうけど、
著者の他の作品で補完できるのかな?