「星々の舟」 村山 由佳 著
それぞれが問題を抱えている家族の物語。
章ごとに、視点が変わりそれぞれの問題がかかれます。
また、連作の形式になっていて別の人物から見た視点で、別の章の主人公が登場します。
それぞれが、不倫だったり、近親愛だったり、戦争体験だったりと引きずっていますが
それでも、家族という舟に乗っている、といったタイトルだったと思います。
話の中では、問題を抱えつつも解決し、何とかやっていくという形になっていますが、
実際には、こんな風に静かに収まらないだろうし、そもそも問題を抱えすぎかなという
気もしました。
ただ、読み物としては一気に読んでしまう面白さがあると思います。
リアルなような、ファンタジー。