「たったひとつの冴えたやりかた」J・ティプトリー・ジュニア

「たったひとつの冴えたやりかた」J・ティプトリー・ジュニア

とりあえず、タイトルにひきつけられます。
原題は、THE STARRY RIFT のようなので、
このタイトルは、訳者がつけたのでしょうか?
#中篇の原題が The Only Neat Thing To Do なので
#そこからとったみたいですね。

この「やりかた」ってのが、何なのかというのは中を読んでのお楽しみです。

人間が宇宙へ進出して、異文化ともかなり交流している時代。
宇宙を舞台にした、3篇の中篇が収められてますが、この中篇自体が、小説内小説という形になる
構成になっていて、小説の中の世界観をリアルに感じることができます。
この、小説自体の構成もそうですが、
主人公の1人称から、主人公の記録を聞いている形への場面転換のうまさなど、
読者の視点と気持ちの誘導がうまいなと思います。

訳文がとても読みやすいので、海外作品でもスムーズに読むことができました。
内容も面白く、かなり、おすすめ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)