「重力ピエロ」 伊坂 幸太郎 著
連続放火事件とグラフィティ、そして遺伝子の関係から
真実を追いかける兄と、父、そして様子がおかしい弟。
そこには、過去とのつながりが・・・
って感じですが、面白かったような気がする本でした。
基本的に会話文が多いです。それがかっこつけたような映画のようなやり取りで
読んでいて気持ち言いのですが、物語自体は、この厚みはいらないんじゃないかという感じです。
また、やりとりに普通さがなくて、主人公以外の感情が読みにくい。みんな演技をしてる
役者のように感じてしまい、物足りなかったです。
このあたりから、読んでいるときはすいすい進んで面白いのだけれど、
後から思い返してもいまいち何も残ってないような気がしてしまいました。