「秋の猫」 藤堂志津子
短編集です。
表題どおり、犬や猫を小道具に使った男女の交流が5編です。
あったかかったり、冷えているようで相手想いだったり、酷い当たりようだったり、
いろいろあります。
登場人物の気持ちを追うための情報は、十分であるけれど、
心の動きが何から何まで書かれているわけではないので、
想像の余地がある、というか気持ちを込めて考えさせられます。
内容とは一切関係ないですが、帯に蛍光灯の宣伝がくっついていました。
「文庫を読むなら、目にやさしい明るさで」ってことで、うまい。