「明け方の猫」保坂和志 著、を読了
表題作「明け方の猫」と、「揺籃」が収録されていました。
「明け方の猫」は、主人公が猫になった所(ただし夢の中)から始まり、
猫のまま、哲学しています。
作品中で起こることは、猫が考えごとをしながらぶらぶらしているだけ、
ともいえます。
何もおきずに、だらだらとすごして哲学する。といった、内容が
自分は好きなので、良かったのですが哲学している内容が
「プレーンソング」とはちょっと変わっているのかなと思いました。
もうひとつの「揺籃」は、読んでもさっぱり分かりませんでした。
読みすすめているうちに、前提条件がどんどん変化していって、
書いてあることが本当なのか思い込みなのかが、さっぱり分からなくなっていきます。