「ある日、爆弾がおちてきて」 古橋 秀之

「ある日、爆弾がおちてきて」 古橋 秀之 著

7編の短編集で、どれも少し変わったボーイミーツガールもの。
ハッピーだったり、救われなかったり、このあとどうするの?ってのもあっていろいろです。
読後感良好なので、○。

あとがきで、どれもタイムトラベルもののバリエーションと作者が解説していますが・・・
ほかにも、いろいろ細かいところにネタが仕込んであるようです。
Google先生に聞くとわかるかも。

「いちばん初めにあった海」加納朋子

「いちばん初めにあった海」 加納 朋子 著

綺麗にまとまってる、と思ったのが読み終わったときの感想でした。

本の紹介には、傷ついた女性の再生の物語、とあります。
全部読み終わった今としては、なるほどと思えますが、
初めて読む際には、謎の隠し方、構成のうまさに感心するのではないかと思います。

色々あるのですが、書いてしまうと、楽しみを奪ってしまいそうなので、
面白かった、そして、ちょっと悲しい、と思ったことだけ書いておくことにします。
これじゃ何だか分からないですけど。

gccを新しく

玄箱のgccを新しくするべく、試行錯誤していました。

とうしょ、INSTALLディレクトリの中を流し読みして、
$mkdir objdir
$cd objdir
$../configure
$make bootstrap

とやっていましたが、14時間ぐらい延々コンパイルした後に止まってました。
ld unrecognized. option ‘-Wl,-rpath’
といって止まってしまいます。

ここで、HIRAI氏に援助を受け、
最終的には、
config.rpathファイルの
`-Wl,`を`-Wl `(カンマをスペースに置き換えた)
に全置換して、とおりました。
このことがどんな意味をするのか分かりませんが、とりあえず動いてます。

それと、ちょっとオプションをつけて最終的には、
$../configure –with-gnu-as –with-gnu-ld
$make bootstrap > make.log 2>&1
#make install

で成功でした。

DynabookG5 ディスプレイドライバ更新

弟のマシンのドライバ入れ替えに苦労したのでメモ。

Guru3D辺りから、infがいじってあってモバイルビデオチップにもインストールできる
Forcewareを持ってくる。以上!

のはずだったのだけど、なぜかDirectXが動かなくなる。
dynabook.comで配ってるドライバはもちろん動くのだけど、
対応ファンクションが古いのか、ものによってはやたらと重くなる。

そこで両立のために。
1、infいじってあるForcewareを導入(Setup.exe実行で)
2、dynabook.comのドライバを導入。ただし、途中で新しいファイルを
古いファイルで上書きするか聞いてくるので、すべて新しいファイルを残す。
3、そのまま再起動。

これで、DirectXがちゃんと使えてかつ、TV出力なんかも良くなりました。
入れたForcewareは新しいと言いつつ、56.72(細かいところはうろ覚え。)結構古い。

「東京原発」山川 元

「東京原発」山川 元 著

都知事が、「東京に原発を誘致する!」と意気込むところからはじまる、喧喧囂囂の
議論劇+αで秘密のプルトニウム輸送のどたばたです。
一見コメディー(三谷幸喜的)ですが、実際は結構真面目な話がなされています。
特に、原発のやばさについて。
多だ単にお話とだけ見ると、会議ばっかりでちょっと弱いかなーと思います。
過程の話ばかりで事態は進行しない辺りが特に。
原発に関する反対意見を知ると言うところをプラスすると
なかなか良いです。物知りになった気になれます。

で、実際のところはどうなんだろう・・・

「さいえんす?」東野 圭吾

「さいえんす?」東野 圭吾

だいぶ笑わせてもらった、「あの頃ぼくらはアホでした」のようなエッセイかと思ったら、
結構真面目な内容でした。連載物のせいか、話題がよく変わり、サイエンスでは無いときもあるのですが
なんにしても結構興味深く読めます。

著者は、技術によるトリックの変遷から、野球のペナントレースの改善など、色々なことに、色々考えてるのを読むと、なんでも考えずに流していてはいけないなと感じます。

「1980 アイコ 十六歳」 堀田あけみ

「1980 アイコ 十六歳」 堀田 あけみ 著

ちょっと昔(多分タイトルどおりの1980)の女子高生三田アイコの
夏から冬までの、にぎやかかつ悩み多い学園生活が描かれています。

作品中で、アイコは結構色々悩むのですが、その描き方が、
思考をそのまま書き付けているようで、追いかけやすい。
皆がいろいろ考えてるのだと、共感しやすくなっています。

しかし、この作品で一番印象深いのは、新装版へ向けてのあとがきでした。
最初のあとがきから25年後、19歳の時のあとがきから、一気に時間を飛び越える感覚。
全てが一気に過去になり、流れた時間を思わせます。
映画のラストで、現実に戻る(スタンドバイミーのような)感覚です。

ストーリーは、無いのだけれど、読後感はとても良い。

「スラムオンライン」 桜坂 洋

「スラムオンライン」 桜坂 洋 著

(架空の)MMO格闘ゲームジャンキーの、ゲームにささげる青春?なんだと思う。
リアルな世界に割り振るリソースを削り取って、ゲームの世界へつぎ込む。
はまっている、というか廃人寸前の主人公が、バーチャルで求めるものとは?
見たいな感じなんだろうか。
テーマがそれなら、現実世界の布美子さんの話は蛇足なのでは?とも一瞬思ったが、
そうなると、主人公の坂上君がリアルに帰ってこなくなるのでダメか。
といううより、対比することでバーチャルにどれだけ思いを懸けてるかが協調されてるのですね。

でも、あんなに現実うまくいかないような。