梅の花が咲いてます。
「たったひとつの冴えたやりかた」J・ティプトリー・ジュニア
「たったひとつの冴えたやりかた」J・ティプトリー・ジュニア
とりあえず、タイトルにひきつけられます。
原題は、THE STARRY RIFT のようなので、
このタイトルは、訳者がつけたのでしょうか?
#中篇の原題が The Only Neat Thing To Do なので
#そこからとったみたいですね。
この「やりかた」ってのが、何なのかというのは中を読んでのお楽しみです。
人間が宇宙へ進出して、異文化ともかなり交流している時代。
宇宙を舞台にした、3篇の中篇が収められてますが、この中篇自体が、小説内小説という形になる
構成になっていて、小説の中の世界観をリアルに感じることができます。
この、小説自体の構成もそうですが、
主人公の1人称から、主人公の記録を聞いている形への場面転換のうまさなど、
読者の視点と気持ちの誘導がうまいなと思います。
訳文がとても読みやすいので、海外作品でもスムーズに読むことができました。
内容も面白く、かなり、おすすめ。
続、玄箱でKDE
前回、調子悪いながらも動いたKDEですが、設定でちょっとましになりました。
まず、cygwinのXをマルチウィンドウでなくします。
Cygwinのディレクトリツリーの中、
/usr/X11R6/bin/startx
をテキストエディタで開き、
defaultserverargs=”-multiwindow -clipboard”
の-multiwindowを削除します。
このことで、ひとつのでっかいウィンドウの中で、X-Windowが動き、
Windowsのタイトルバーも付かなくなります。
この状態で、startkdeだと、ちゃんとスプラッシュウィンドウが消えますし、
動作も心持、よくなった気がします。
もう一点は、日本語化。
といっても。
kde-i18n-ja-3.5.1を導入するだけです。
./configure
make
su
make install
ですぐ終わります。
最後に、コントロールセンターから、japaneseを選択してください。
玄箱 KDE起動!
だめもとで、/tmp/.ICE-unix
を削除して再び
$startkde
おっこちるので、
$su
#chown root /tmp/.ICE-unix
#cd .ICE-unix
#chown root ./*
とむりやり、所有をrootに。
パーミッションは、最初からdrwxrwxrwxになってました。
ふたたび一般ユーザで
startkdeをすると、なぜか起動してきました。
起動時のスプラッシュが途中で止まって消えません。邪魔。
予想通り、むちゃくちゃ重いです。
あと、cygwinのタイトルバーが邪魔で変なことに。
でも、とりあえず動いてよかった。
これで、何しようかな。
玄箱、KDE起動!、せず
要求されるパッケージをどんどん入れて、
arts
kdelib
をmakeして、
kdebaseは、
リンク時にiconv_openなどのエラーが出るのを
環境変数LIBS=-liconv
を設定してmakeしてインストール。
これで、何とかKDEが起動できるはず!
ということで、cygwinのXを立ち上げて、
Teratermのポートフォワードを有効にし(「Setup」->「SSH Forwarding」のX Forwardingをチェック)
startkdeを投入。
一見起動しそうですが、この後落ちます。
/tmp/.ICE-unix
の所有権や、パーミションが怪しそうですが、いじってもだめ。
もうちょっとなんだけどな。
玄箱でQtビルド
KDEを入れてみたくなったので、Qtのビルドをやりました。
あんまり問題なくスムーズに。
が、当初
qt-x11-opensource-src-4.1.0.tar.gz
を導入したのですが、新しすぎてKDEの方からだめだしされました。
ので、
qt-x11-free-3.3.5.tar.gz
を導入しました。注意点としては、
INSTALLのとおりに環境変数を設定することと、
configureに -prefix にインストール先を設定すること。
さもないとビルドしてるディレクトリにインストールされます。
以上
「星々の舟」 村山 由佳
「星々の舟」 村山 由佳 著
それぞれが問題を抱えている家族の物語。
章ごとに、視点が変わりそれぞれの問題がかかれます。
また、連作の形式になっていて別の人物から見た視点で、別の章の主人公が登場します。
それぞれが、不倫だったり、近親愛だったり、戦争体験だったりと引きずっていますが
それでも、家族という舟に乗っている、といったタイトルだったと思います。
話の中では、問題を抱えつつも解決し、何とかやっていくという形になっていますが、
実際には、こんな風に静かに収まらないだろうし、そもそも問題を抱えすぎかなという
気もしました。
ただ、読み物としては一気に読んでしまう面白さがあると思います。
リアルなような、ファンタジー。
GOTH 夜の章、僕の章 乙一
GOTH 夜の章、僕の章 乙一 著
本当は2冊なんだけど、一緒に読み終わったので。
ちょっと推理ものっぽいような、ダークヒーロがやりたいことにだけ活躍する話です。
表向きは普通だけど、猟奇殺人(の犯人とか)なんかが大好きな僕が、
生き埋め大好きなどのちょっと変な相手と、やりあう、けど解決はしない。
ダークな感じが、刺激強くてどんどこ読んでいきました。
ただ、読者のミスリードを誘うようなのは、あんまり好きじゃないな。
それと、ちょっとグロが多い気も。
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」 フィリップ・K・ディック
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」 フィリップ・K・ディック
映画「ブレードランナー」の原作ということで、有名な本。
タイトルだけ見るとわけわかりません。表紙裏の原題もこんな感じなので
翻訳でおかしくなったわけではなし。
戦争後の世界は黄昏時で、本物の動物が貴重になっています。
電気羊というのは、文字通り代替のロボットのことです。
あらすじとしては、主人公の賞金稼ぎがアンドロイドを始末していく、だけなのですが
途中にはいろいろあるわけです。
精巧にできたアンドロイドと人間との差、アンドロイドは他者に感情移入ができるのか?
この辺の結論を書いてしまうと、そのままネタばれなのでかけませんが、
SFでありつつ、やや哲学的です。
Let’s note のリカバリ
Let’s note R4を買ったので、使い始める前にリカバリのテストをした。
いろいろやって、壊れちゃったときにも何とかなるってわかってると気が楽だし。
とっても参考になったページは、
http://letsnote.xrea.jp/
ここのリカバリの項目を読むと必要なことは書いてあります。
ということで、ここからは自分のリカバリ実験のメモです。
使ったものは、
USB接続のFD(Dynabookの付属品Y-EDATA製? リカバリ環境のブート用です。)
HDD(外付けケースに入れた2.5HDD リカバリデータを格納します。)
とりあえず、リカバリ領域のバックアップということで、
C:\util\oxp\tools\showRHDD.js
を実行。
リブート後ドライブが見えるようになるので、
適当なところへ、エクスプローラでコピー。
その後、
C:\util\oxp\tools\hideRHDD.js
で隠す。
次に、起動ディスクの作成ですが、
USBのフロッピードライブ(Dynabookの流用 Y-EDATA製)で、フォーマットから作成し、
http://panasonic.co.jp/pcc/products/drive/other/f2h_usb.html
上記から、[usbaspi.sys][usbcd.sys][ramfd.sys]
novaのサイトから
ttp://www.driver.novac.co.jp/driver/hd352u/hd352u_drv.html
[di1000dd.sys]
を手に入れて、config.sysを書き換えます。
DEVICE=A:\RAMFD.SYS
DEVICE=A:\USBASPI.SYS /E
DEVICE=A:\USBCD.SYS /D:MSCD000
DEVICE=A:\di1000dd.sys
を追記。
このフロッピーからブートすると、
USB接続のDVDやHDDがDOSから見られるようになります。
ですから、最初にコピーしたデータを、DVDやHDDに入れてFDでブートすると
そこからリカバリできます。
リカバリを実行するコマンドの肝は
pqimgctr.exe /nrb /rav /mbr=1 /cmd=%RAMDRV%tools\full2kxp.txt /img=%IMGDRV%images\install1.pqi
この1行です。
/nrv /ravはなくても成功したので、
例えばHDDがEドライブになった場合は、
pqimgctr.exe /mbr=1 /cmd=E:\tools\full2kxp.txt /img=E:\images\install1.pqi
と実行すると、Cドライブにリカバリされます。
試していないのですが、先にパーティションを切っておけば、Cドライブ以外に分けることもできるかもしれません。