「帝都東京・隠された地下網の秘密」秋庭 俊

「帝都東京・隠された地下網の秘密」秋庭 俊

東京には、今も隠された地下道が無数にある。
と、言うことを検証しようとしている本です。
政府専用の地下鉄とか、秘密の地下道とか、かなり夢とロマンが一杯の
テーマなのですが、実際に掘り返して調べるわけにも行かず、本書の内容も
推測に終っています。しょうがないとは言え、残念。

それと、この本はかなり読みづらいです。
東京の現在の地下鉄の話が頻繁に出てくるのですが
正直、国会議事堂駅のホームがどうこう言われてもちっとも分かりません。
頻繁に利用している人で無いとちょっと辛いのではないでしょうか。

この読みにくさのせいで、作者の想像に乗っかって
楽しむのも困難になっています。

テーマはともかく、いまいちでした。

「閉ざされた夏」 若竹七海

「閉ざされた夏」 若竹七海 著

ひさびさの、読書。
ジャンルはミステリーです。
主人公は、文学記念館の学芸員と、ミステリ作家の妹です。
この妹が、安楽椅子探偵のポジションにいるのですが、
何でも、お見通しってわけではなく今の情報を整理し、指摘してくれるような推理なので、
ミステリをあまり謎解きせずに呼んでいる私でも、共感しやすいです。
反面、いろんな方面から新事実が入ってきて、それから考えているため、
ワイドショーを見ているような感覚でもあります。

主人公と、妹は良く喋っているためか、人物をつかみやすいですが
そのほかの人は、ちょっと弱いかなと感じました。特に序盤部分は。

あと、落ちがちょっと気に食わなかったかも。

全体的には読みやすく、なかなか面白かったので、まぁ悪くは無いです。

「宇宙の果てまで」 小平圭一

「宇宙の果てまで」 小平 桂一

ハワイマウナケアに建設された、すばる望遠鏡のできるまでの日々の記録です。
著者はこのプロジェクトに20年の歳月を掛けて成功させました。
宇宙を見る望遠鏡なんていうと、夢一杯ロマン一杯な想いを抱いてしまいますが、
実際に建設の調整やら、予算やらをめぐる話は、かなり泥臭いことになっています。
国の予算ですから、お役人しだいであり、政治的能力が問われるような世界です。
夢やロマンから一番遠いところの話に思えます。

足掛け20年分の日記、かなり深いです。

サーバ復旧

金曜日の夜に、サーバのディスクがカッコンカッコン言い出して、
危篤になってしまいました。

土日で新しいディスクにデータをサルベージして復旧です。
しばらく見えなかったのは、修理中でした。

「夜明けまで1マイル」 村山 由佳

「夜明けまで1マイル」 村山 由佳 著

著者お得意の、恋愛に、青春プラス。
バンドの夢と、恋の両方に悩む青春です、ただし、恋愛は不倫。
先の見えない不倫関係と、バンドメンバーのうち一人だけが見出されて、解散の危機。
この二つが、柱になって進んでいきます。

途中は実際に読むとして、結末はとりあえずひと段落という感じ。
青春一杯な読後感です。

が、ふと気がつきました、バンドの話はひと段落着いたことになってるのかなぁ?
その点以外は、満足。

「ワセダ三畳青春記」高野 秀行

「ワセダ三畳青春記」高野 秀行

著者がかつて住んでいたアパートを中心にすえた、とても密度の濃い青春記です。
しかも、青春時代が長い。

ワセダ探検部メンバーと、アパートの住人がメインであり
著者の外国へいったときの話などは一切無いのですが、それでもこんなに色々なことが
あるのかと思います。逆にこれだけ強烈な日々を送った分、
青春の終わっていくさみしさが、後半じわじわと効いてきます。

自分たちはこれに比べるべくも無い、平凡な学生時代をすごしていました。
合致するのがコタツでキングギドラぐらいです。
それでも、みんなでだらだらと同じような環境で似たような方向を見ていたころがあって、
卒業後、あのころが思い出になってしまっている今にいる、というのを
重ね合わせられます。

たとえこんなに強烈でなくとも、なんとなくでも青春時代を送った人なら、
この本を読んで感じられるものがあると思います。
笑いと涙が一緒にある本です。かなりお勧め。

ロケーションフリーのファンを止める

しばらく前に買っていたロケフリLF-PK1のファンを止めました。
このところ、暑くなったせいでファンの回転頻度が上がっており、
その駆動音が気になると、親から苦情が出ていました。

なんか方法は無いかなと考えたはいたのですが、
親のほうが打つ手が早く、気がついたらロケフリにアイスノンが装備されてました。冷えひえ。

結露→浸水→故障の道を確実に歩むよりはということで、ファンを止めることにしました。

あけたところ
赤丸のコネクタをはずすだけです。分解自体はねじをはずしていくだけで簡単です。
ファン自体にはゴム製?のカバーがしてあって回転音に関してはほとんど気にならないと思います。
頻繁に始動→停止を繰り返すのがだめなのでしょう。

「急な青空」南木佳士

「急な青空」南木 佳士 著

現役の医師による、エッセイ集。
医師だからといって、病院や医療に関するものではなく、
どちらかというと、田舎暮らしの内容が主です。
信州の田舎で、肩の力が抜けている生き方が、
読んでいる方にも伝わってきます。

心が綺麗になった気がします。
同じ著者の「医学生」もかなり良いので、お勧めです。