「太陽の塔」森見 登美彦

「太陽の塔」 森見 登美彦著

「休学中の五回生」の妄想いっぱいの、一人称日記として書かれている、
青春(私?)小説です。

主人公が、振られた彼女を「水尾さん研究」として、観察し続けている
ことが発端ですが、そのうち話はなんだかわからない、妄想エネルギーの
無駄遣いのような方向へ流れていきます。(表面的には)

巻末の事件を除けば、(対外的には)たいしたことの無いことが
積み重なっていきます。
この、毎日の無為なだらだらっぷりが、悲しいかなわが身と重なってしまい、
たのしいような、そうでないような、あまり客観的に感想をまとめられない感じになってしまいました。

「詩歌の待ち伏せ2」北村薫

「詩歌の待ち伏せ2」北村薫

1と同じく、作者の詩、ことばとの出会いのエッセイ集。
追いかけた道筋が説明されていて、追体験できる気分になります。
実際にこれだけの資料を当たるのは、無理がありますが。

前回に比べると、今回のほうは調べ物という感触が強いかな、
と感じました。

それにしても、普段のんべんだらりと読書してるだけでは、
気がつかないようなものに、気がついて調べてしまう作者の
博覧強記ぶりはすばらしいと思います。
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「機長からアナウンス 第2便」 内田幹樹

「機長からアナウンス 第2便」 内田幹樹

 以前に読んだ、航空業界の内部に関してのエッセイ続編。
今回も面白かったです。前に比べると業界の話など、
広い視点の固めの話が増えたようにも感じます。

今回も、空を飛ぶのは気持ちよさそうだと感じました。
内容も面白くて、丸。

Windows Vista Beta2 試用

マイクロソフトから、Windows Vista Beta2が公開されたので、
早速試してみました。自分が持っている中ではスペックが一番高いマシン。

CPU:PentiumM 1,5GHz
メモリ:512M
GPU:MOBILITY RADEON9600 64MB

と、あんまり凄くないノートです。メモリが足りなさそうです。

削除することを考えて、XPとは別パーティションへ導入。
インストールは、拾ってきたISOイメージをXP上でマウント(daemon使用)
そのまま、3回再起動して完了しました。

=綺麗
事前情報で見慣れた画面ですが、動いているとまた別です。

タスク切り替え
Alt+TABでの切り替えです。各ウインドウの区別がつきやすくなりました。

おなじみさん
GUIはクラシックにも変わります。こうすると、XPとあまり変わらない。

パフォーマンスチェック
2ってことで、あまり良くない模様。重いのもしょうがないのか。

名前をつけて保存
ペイントの名前をつけて保存ダイアログ。
今までと大分変わりました。

なにか重要な変更をしようとするときに出るダイアログ。
確認するだけで進めちゃうのですが?

スワップファイルが!
703M/1304Mってことで、かなりメモリを食ってます。
みていると、CPUパワーもいつも2割ぐらいは使っていました。

Ver6
最後にプロンプト。バージョン6になっています。

とりあえず、ちょっといじってみて、今回のAeroは、XPのときのLunaと違って
かなり綺麗です。フォントも変わったせいか、大分センス良く感じられます。

見た目は大きく変化しても、いじっていると、XPとあまり変わっていないようにも感じられて、
Meの時みたいに皮かぶせただけじゃないだろうか、とも思ってしまいます。

評価版であることと、スペック不足のせいで大分重かったですが、
プレインストールされるころには大分変わるのでしょう。

結局クラシックで使ってそうな気もします。
試してみる分には、なかなか面白いですよ。

Vista Beta2を削除

まだ、実用にならないということでVistaを削除します。
ブートの仕組みがNTローダと変わってるので、Boot.iniをいじってもだめの様です。

回復コンソールを使って、
>fixmbr
>fixboot c:
で、起動が元に戻りますので、ファイルを消します。
$RECYCLE.BINという、ゴミ箱も各ドライブに作られてるので削除です。

プリインストールマシンで回復コンソールってどうやって入るの?って方は続きのほうで。
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「マンボウ阪神狂時代」 北 杜夫

「マンボウ阪神狂時代」 北 杜夫

北杜夫の本ということで購入しましたが、
プロ野球をあまりしらず、まして阪神ファンでない自分では、
おそらく半分も楽しめてないと思います。

また、昔からのエッセイをまとめたものなので、1960年代~1970年代の
話が半分ぐらいありますが、そのころは歴史としてしか知らないため
ここも、文章はリアルタイム、感覚は歴史上という不思議な気分で読みました。

阪神ファンじゃなくとも、昔から野球を見ている人が楽しめる資格を持っています。。

ソフトボール大会

晴れでも、雨でもない微妙な天気の中、今日は会社のソフトボール大会でした。
半分お仕事。
わかりにくいが試合中
支社+協力会社対抗で行いましたが、うちのチームは一回戦負け。
即座にピクニックムードに切り替わりました。
わんこと戯れ中

時間が余ったので、公園(グラウンドは公園併設なのです。)をぶらぶらしたり。
茶色いところがソフトボール会場
ちなみに、こんな田舎でやってます。

結果は、偉い人が職権乱用で作った選抜チームの優勝。
なんか大人気ない。

昔の日記

学生のころにも、こんな記録をつけていればなと思った。
そのとき感じていた事、考えていた事は、記憶から段々失われていってしまうから。
昔の懐かしい記憶に、付随するものが欲しいのだと思う。

「街の灯」 北村薫

「街の灯」 北村薫

 北村薫のミステリです。
「円紫さんと私」、「覆面作家」、のような、探偵役とワトソン役に近いものです。
ただし、時代は昭和7年と大分昔。そのせいで、日常を描いていても今の自分たちからすると
日常ではなく、読みやすい時代小説(もしくは、歴史漫画か?)のような印象です。

どうしても、思い入れの強い「円紫さんとわたし」に比べるてしまうけれど、
似ているようで、比較対照ではないような少し違った印象も受けました。

それでも、情景の描写はいつもながらで、さりげなくきれいでした。