自分以外

他人が何を考えているのかは、覗き見ることが出来ません。
似たような遺伝子で、似たように育った兄弟でも、想像がつくだけで共有できない。
つまり、他人の人生を共有することは出来ないわけです。
だからこそ、人は物語を読み、灯りのついた窓に、色々な事情、色々な思いを想像するのでしょう。
情報機器の発達で、送受信量が増えていく今、その壁はどこまで薄くなるのでしょうか?

「マークスの山」

「マークスの山」 高村薫 著

読み終わりました。
話の骨子としては、連続殺人犯とそれを追う警察との物語です。
しかし、沢山の登場人物が自分の立場で出来ること、出来ないことを
考えている様は、組織(社会的立場)と人とをあらわしているように感じます。

何度かに分断して読んでいたので、はっきりしないところも多々あります。
もっと、読み取れてないものが沢山あるように感じます。再読が必要です。
でも、いい本でした。

「十角館の殺人」 綾辻行人

「十角館の殺人」 綾辻行人 著

どこかで、薦められたので読んで見ました。
あんまりミステリは読まないので新鮮。
自分なりに注意しながら読んでは見たものの
全然分かりませんでした。

内容は、事件がおきている島編と本土編で
一部交互になっているのですが、島の中では
登場人物の本名はまったく示されず、
ミステリ作家からとったニックネームでのみで
物語が進みます。
人物の背景なんかはあまり描写されないので
殺人が起きても、あんまり衝撃的でない気が。

謎解きの部分を読むと、うまいこと考えてあるなと思います。
が、パズルを解いておしまい、という感じがしました。

自分以外の人生、という考え方で小説を読んでいる身としては、
あまり、面白くなかった。

「見張り塔からずっと」重松清

「見張り塔からずっと」重松清 著

3つの短編です。
どれも、人が傷つくようで気持がいい話ではありません。
どうしようもない、若しくははそれなりの理由があって発生した
他人へ対しての嫌がらせ、悪意の話かなと思います。

逆にこの本のように自分が追い詰められたときに、
他人を傷つけずに済むか。と問われているような気もします。

そういう意味で、読んでて痛い本でした。
1つ目のマンションの転入者へのいじめの話は、特に。

あとがきにありますが、表題作はありません。
見張り塔から見ていた、世界の出来事。
という意味なんだろうと、思います。

片付け

ちょっと、限界に感じてきたので、部屋の片付け(ごみ捨て)を行いました。
大学時代の何だか分からない、論文の破片とか。
入試の入学願書とか、用途不明なペットボトルとか、いろいろ捨てました。

しかし、あまり片付かない。
ダイソーでファイルをもっと買ってこよう。

「半落ち」横山秀夫

「半落ち」横山秀夫 著

映画化もされていて、評判も高い作品です。
妻殺しで自首してきた警察官の2日間の空白を追いかける内容です。
追いかける人も、それぞれの立場から出来ることをして、かわるがわる
2日間の真相に近づいていきます。

正直なところをいうと、落ちががっかりでした。
もともと、2日間の秘密が話のキーポイントであり
これで1冊引っ張っているのですから、期待ばかり大きくなって、
という分はあると思います。
しかし、もう少し一般的に共感を得られる何かがなかったのかなと。
もしくは、匂わす程度で「半落ち」のままのほうが良かったな。
そこまでが面白かった分、ちょっとがっかりです。

仙台旅行2

2日目は、秋保のホテルからまず秋保大滝へ。
しかし、土砂降りのため滝への移動は断念しました。
看板で我慢

昼を食べて青葉城跡へ
石垣だけが残っていて、城跡にはお土産物やが建っているというあまり風情がないところでした。
お城の主?
ただ、ここから仙台市内の眺めはとても良いです。